虐待 その2

虐待 その1」の続き。
こういう事件があるたび思う。
親しか頼れない子供に対し、なぜ命を奪うまでエスカレートするのだろう、と。
親の性格、異常性だとレッテルを貼り、自分とは違うと否認し切り捨て納得しても
こういう事件は減らないよね。根本の解決方法に至っていない。
あえて解決を求めるなら、「先天後天に関わらず、異常な人間は隔離」になる。
異常性は異常性として、その性格が育った背景や経緯はなんなのか、
我が子を虐待し死に至らしめる親の環境を追ってみる必要があるんじゃないか?
単純に「事件前後の状況」だけを輪切りにして検証しても、
何もわからないんじゃないかと思うんだよね。
あ、いや、偉い人はそんなことわかっているんだろうけど…。
セカンドチャンス」という記録映画知ってる? 実話。
> 死亡した2歳6ヶ月の時点で1歳6ヶ月前後の発育程度
だったんだよね? まさに似たようなケース。
自分を否定され、日々虐待され、生きることに希望を見い出せず
成長することを拒んでしまったんじゃないだろうか?
心の栄養が足りないと、体も成長しない。それを物語っていると思う。
また、子供ってのは”親”が全ての環境、全ての拠り所であり、
その”環境”によって全然違う方向に成長をする。
例えば、、
「お前はダメだ。私(親)が手助けしてやらないと何もできない。」という態度で
接していると、その子はそのまま「ボクはダメなんだ。1人では何もできない。」と
刷り込まれ大きくなっていく。
そして、友人に「俺ってダメな人間だ。」と相談すると、友人は一生懸命
「そんなこと無い。やればできる。」と励ますものの、あまりのマイナス思考で
結局は「そんなだからダメなんだよ!」とサジを投げる。
これは、「自分はダメ」の再確認と再刷り込みとなり、より強固な自己否定となる。
(私の知ってる限りの知識だから、ちと違うかもしれんよ)
何が言いたいかというとね、この”虐待親”も親から虐待されて育っていたり、
なにかその他の特殊な事情があって育ったのではないかと。
虐待されて育った人間は、虐待が当然であると、また同時に虐待する側の気持ちは
どんなものなのかと確認するためにも、自らが”虐待する側”に走るという。
だから、こういう悲しくいたたまれない事件を止めるには、
そういった流れ、繰り返しをどこかで寸断する必要があるんじゃないかと。
もちろん、「親に酷い目に遭わされたから、自分の子にだけは優しく」という
人だってたくさんいるんだとは思うけどね。。。
私の知識では、この辺りまでが考えの限界です。
あまり無理に理論立てて考えることでもない、、 というか、感情論だけで
いっぱいいっぱいになる事件だけどね。
いやもう、ホントこういうの無くなってほしい。
所詮は他人事なんだけど、でも見聞きするだけでダメージがデカいよ。

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