どこまで面倒を見るのか?

「モンスターペアレント」という言葉、もうかなり認知されているよね。
幸い自分はまだ、そういった人種と机を挟むようなことはないけれど、
来年から子供が幼稚園に行くにあたり、急に感心が湧いてきた。
だってさぁ、
 -お宅の子がウチの子を叩いた! 謝罪と賠償しる!!
 -お宅の子のせいでウチの子がどうのこうの! 反省しる!!
とか、最高にウザいじゃんか。
もちろん普通に怪我させたら、”まともな親”として”まともな対応”はするつもりだけど。
そういった直接的な被害もイヤだけど、そういう人種が同じ学年、クラスにいることで
クラス全体の雰囲気が悪くなったり、クラス運営に支障がでたり、
それは結果として、自分の子供の幼稚園生活に影響が出ちゃうわけだし。。。
で、ふと2冊買ってみた。

保育者と保護者がはぐくむ
「対話のちから」Q&A 55
教師のための
モンスターペアレント対応55

「保育者と保護者が…」はちょっと具体性に欠け、詳細な対処うんぬんより
精神的なもの、気の持ちよう、考え方に関してという感じが多いように感じた。
「教師のための…」は、けっこう具体例から対応詳細まで書いてあったかな?
ステレオタイプな言い方しちゃうと前者は女性向け、こっちは男性向けってイメージ。
で、この後者を読んでて気になることがあった。
超ザックリ書くと、いきさつは、、、
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A夫とB助が万引きをした。
学校からの連絡で、A夫の母親はすぐに店側に謝りに行くと言ったが、
B助の母親は「B助はA夫に強引に誘われたのだから、むしろこっちが謝って欲しい」と。
担任がA夫B助それぞれに話を聞いたところ、現実はB助が誘ったのであり、
けど母親が「なんで万引きしたの! A夫に誘われたのね! そうなんでしょ!」と
まくし立てるので、ついつい頷いてしまったらしい。
 中略
B助の家は父親が教育熱心で厳しく、もしB助が悪さをしたら母親がきつく当たられる。
そんなプレッシャーから、母親がB助の罪を素直に認めずにいるようだ。
解決のためには、まずその母親の心をほぐすところから必要である。
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かなりかいつまんだけど、わかっていただけましたでしょうか?
要は、生徒の万引き事件の解決には、その生徒の家庭環境を詳しく正確に知り、
その上で親の心を解きほぐしていって……… って感じ。
学校って、そこまでしなくちゃいけないんだろうか?
理想は「金八先生」のように人生を説き、生徒に深く関わり、両親ともとことん話し、
昼でも夜でも生徒のために身体を張って頑張る教師がいいのかもしれないよ?
でも無理じゃん、そんなの。
時間的にも体力的にも無理だし、そもそもそこまで教師の責任?
そこまですることが”モンスター対策”として学校側、教師側に求められているの?
なんだか納得できない気持ちになった。
・・・
人間もいろいろ変わっていくからね。。。
昔はそれこそ、食べ物を残すなんて考えられなかった世代だと思う。
それが「食べ物を残すことには抵抗がある」となり「なるべく残さずに」となり、
今では「無理して食べることはない」という考えが多いのではないだろうか?
同様に「世間の目、周りの眼があるんだから」と自制していたのが、
「周りは周り、自分は自分」となり、「欧米のように自己主張すべき」となり、
そして「自分の意見を主張して何が悪い」と…。
“モンスター”のように何でもかんでもすぐに外に原因、責任を求め、
自分には全く非が無いと、一切の責任や義務を認めないようなのも
自然の流れというか、なるべくしてなっているんだろうかね。。。

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