無邪気な残酷

おとといの晩かな? 庭に出てタバコ吸ってた。
すると、ぽてぽてと珠希が寄ってきて「ぱぱー、虫いるー?」と。
1階だから、けっこういろんな虫がいるのよね。
ヤスデ、ダンゴムシ、ラリホーアント、コオロギ、キャタピラー、蚊、蛾、
マヒャドフライ、ちっこい蜘蛛、ラーバキング、ゲジゲジ、メダパニバッタ…。
ん? 半分くらい間違ってるな。まあいいや。
で、ふと足元を見るとダンゴムシが這っていた。
「ダンゴムシいるよー。ほら、丸くなった。まんまる。」
指でつついて丸くなった様子を見せながら言った。
そしたら、「ぱぱー、虫ふんでー! はやくふんでー!」だと。
私「どして踏むの? 踏んだら痛いよ。珠希も踏まれたら痛いでしょ?」
珠希「(うつむきながら)うーん。。。」
私「踏んじゃダメだよ。かわいそうだよ。痛い痛いだからね。」
珠希「うん!」
なんて物分りの良いいい子なの! なんてかわいいの!

子供ってけっこう残酷なんだよね。平気ですごいことやる。
まだ”相手の痛み”に対する想像力が少ないのか、
“人間ではない虫”は、それこそ”おもちゃ”のようにしか見ていないのか…?
人に対しては思い切り叩いてこないし、麗香に対してはかなり優しく触るから、
“相手の痛み”ってのは想像できているのかな?
“虫”という存在の命に対する認識が希薄なだけかもだな。。
かく言う私も、アリの巣にジャンジャン水を入れてみたり、
カマキリにわざとバッタを食べさせてみたり、そんなことをした記憶がある。
「カエルのケツに爆竹差す」とかはしなかったけど。
好奇心が強かった気がする。
アリは溺れないのか? 巣からいっせいに出てきて避難するのか?
カマキリはどうやってバッタを食べるのか? どこから食べるのか?
そこには”残酷だ”とか”かわいそうだ”なんて意識は無かったな。
子供の頃、いろんな生き物を飼った。
オタマジャクシを捕まえてきては、容器が狭すぎて共食いさせてしまったり、
カエルを飼っては干からびさせてしまったり、
カブトムシに紐をつけて飛ばせて遊んだり、
クワガタと一緒にしていたらバラバラ殺虫事件になっちゃったり、
コオロギを飼っては、家で豪快に放牧させてしまったり…。
あ、失敗ばかり書いているけど、基本的にはちゃんと飼っていたのよ。
そういや、初めてカブトムシの交尾を見たときは焦ったな。
このオス、もしや”遊星からの物体X”のように、他の生き物を乗っ取る
得体の知れない恐ろしい生き物なんじゃないかと恐怖した。
まだ純真で穢れ無く、無垢で真っ白に輝いていたあの頃…(笑

まあなんて言うか、”残酷”なのも最初は仕方ないかな、、 っと。
やがて、全ての生き物には命があり、それは1度失われたら2度と戻らないことを
ちゃんと理解してくれるんだろうと思う。
そのために、”失敗”したときは優しくフォローしてやらないとな。
今のとこ、うまくいっている気がする。
仲良し珠希&麗香。
どうか兄妹一生仲良く手を取り合い、理解しあって生きてほしいと切望する。

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