先日、ITproに興味深い記事がありました。
ロボットが司法試験に合格!?
人工知能が知的労働者の職を奪う日が迫る
http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/column/14/466140/032000033/
コンテンツは会員専用なので、本当にザックリとしたサマリとなりますが、
- ロボット技術の発達で、人間の職が脅かされつつある
- 今までは決められたことをこなすだけのロボットだったが
新しく”学習型”のロボットが開発されてきている - 自動運転のみならず、既に新聞記事等はロボットが書いている
- やがて、医師や弁護士もロボットに置き換わるだろう
自動運転車はそこまで来ている?

居眠りやよそ見、うっかり等、人間であるが故に起きる事故が無くなるメリット、
同時に、どのルートが適切で、空いていて、最も早いか判断する正確性のメリット。
自動車の運転に関しては、娯楽以外は人間が運転する優位性はなさそうです。
事故が起きた際の責任問題もあるでしょうが、そもそも想定されるのが
「人間の起こす事故数」>「ロボットの起こす事故数」でしょうから、
ここはうまい解決方法があればクリアできる気がします。
便利で速くて安全。メリットばかり。
しかしながら、ちょっと心配なことが一つ。
自動運転車の登場は、多くの失業者を生み出すことになるのではないでしょうか?
学習型ロボットの登場

「料理番組を見て料理方法を学ぶ」ことができるロボットだそうです。
以前、ロボットが普及しても、それをプログラミングするプログラマは必要と書きました。
多くのプログラマが必要なくなってしまう勢いですね。
ホワイトカラーにも及ぶロボットの脅威

“株ロボット(自動株式売買ロボット)”は日本でも認知度が低くないと思いますが、
ニューヨーク証券取引所では、実に7割がこのロボットによる取引といわれています。
また、新聞のスポーツ記事や決算レポートに関しても、ロボットが執筆だそうです。
確かに過去データ、戦績等の分析や、決算数字からの業績予想等は
ロボットが得意とする分野であり、人間よりも正確な情報処理ができそうです。
医師、そして弁護士も・・
膨大な数の”薬の副作用”を把握し、医学書や過去データから非常に多角的・客観的に患者の状態と適切な処置を示すロボット(人工知能)もあるらしいですね。
確かにロボットであれば、個々の医師による”経験・技術のブレ”は無いですし、
それによる誤診も大幅に減少することが期待できそうです。
そして驚くことに、弁護士までもがロボットに置き換わる可能性が示されています。
弁護士の実務としては、裁判に備え大量の資料の収集と把握、過去の判例の確認に
多くの時間を費やす必要があるわけですが、この部分だけでもコストや時間だけでなく、
正確性でもロボットに優位性があるのが感覚的にも想像つきます。
では、何の職種なら安泰なのか?

利用客の切符のハサミを入れていました。
しかし今では、少なくとも都市部では見かけなくなってしまいましたね。
「自動改札」という名のロボットに置き換わったからです。
ゆりかもめも運転手や車掌のいない自動運転。どんどんロボットに置き換わっています。
そんな流れは、もう変えられないでしょう。
このロボット化の中、失職しないためにはどんな職種がいいのか気になります。
(単に職種、というよりスキルセットですね)
“人間”でなくてはできないコト
刀鍛冶とかスポーツ選手、芸人さんとかはロボット化しなそうですね(笑)もう少し現実的なところでは、私たち及び子供達は何を意識すればいいのか?
残念なことに先の記事に解答はありませんでしたが、勝手に推測します。
美的感性、人間性、センス、要領の良さ・・
ロジックで説明のつけづらいものは、やはり人間の土俵になるのではないでしょうか?
あとは、様々なタスクに的確な優先順位をつけ、フレキシビリティに対応できる力や
そういったマネージメント能力でしょうか?
なんにしても、”この流れ”は必然として、その中で自分の立ち位置を客観的に
認識して対応していく必要がありそうです。