お荷物

いつも昼は近場の店で買ってきて自分の席で食べているんだけど、
今日は気分転換に遠出して、マックを買ってきた。
「遠出」といっても10分掛からずにつくような距離だし、
「気分転換」といっても結局はいつもの自分の席で食べているわけだけど…。
行く途中、雑貨屋さんに飾られたクリスマスツリーを眺めながら歩いていると、
前から3~4才くらいの子供と母親が、ちょっと早足で歩いてきた。
子供が段差でつまずき、転んだ。
すると母親は、助けを求めるその子の目も見ず声も掛けず、
ただ乱暴に腕だけをつかんで立ち上がらせ、何もなかったように歩き始めた。
その目は明らかに”お荷物”を見るような、見下した、あきれたような冷たい目だった。
子供は泣きもせず、親と同じように言葉を発さず、早足で親を追いかけていった。
いつもこんな態度されているから、別に泣かなかったんだよね、きっと。
泣くのが無駄で、泣くと余計に冷たくされるのが身に染みてるんだよね、きっと。
そこまで想像しちゃう。

この子はどんな子に育つんだろう?
やがて家庭を持ち、子供を持ったとき、この親と同じ目で我が子を見るんだろうか?
逆に、我が子にはこんな思いはさせまいと、溢れる優しさで接するんだろうか?
「気分転換」とか思ってたのに、イヤなもの見ちゃった。

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