<ペダルなし二輪遊具>注意呼びかけ…国民生活センター
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140703-00000083-mai-soci
ペダルがなく足で地面を蹴って走る幼児向けの二輪遊具に坂道で乗り、
けがをした事故の報告が2010年度以降12件寄せられたとして、
国民生活センターは3日、坂道で使用しないよう注意を呼びかけた。
二輪遊具は「ランニングバイク」「トレーニングバイク」などの名称で販売され、
幼児が自転車に乗る前にバランス感覚を養うとして、ここ数年人気を集めている。
ブレーキは付いていないものが多い。
13年11月には、千葉県の男児(4)が団地内の傾斜10~13度のスロープを
下っていたところ、坂下の縁石にぶつかって放り出され、
植え込みの枝が顔に突き刺さり重傷を負った。
・・・
「ストライダー」のことですね。
【予約商品: 7月下旬入荷予定】ストライダーST-J4:新型2013年モデルST-J1(ST-3の日本仕様車)の… |
休みの日に近所でも見掛けることがあり、なかなかいいなとは思っていました。
普通の補助輪付き自転車は、その補助輪に頼ってしまうので自走の訓練度合が弱く、
同時にカーブを曲がる際には自転車自体を内側に傾けることができないので
「自転車本体は直立のまま、体は内側に倒す」という変な恰好になりがち。
このストライダーならペダルが邪魔にならず両足でサポートしながらも
自然な自転車の運転の”勘”を養えるような感じでした。
…
でね、このニュースって「ストライダー自体が危険」とも取れるかと思うんですが、
果たしてそうなんでしょうか?
この手のニュースがあると、いつも同じ考えがよぎります。
「あれは危険だから撤去」「これも危険だから排除」・・
その結果、最近の公園はなにも遊具がないつまらないものばかり。
近所の公園も、いつの間にかジャングルジムが撤去されていました。
今では「回転ジャングルジム*」も「箱型ブランコ」も、「シーソー」すらも無い
公園ばかりが目につくようになりました。
*地球儀のように丸いジャングルジムが横回転するヤツね
老朽化やメンテの予算の都合などもあるでしょう。
だけど、実際のところ「危険だから」「怪我をしたとクレームが来たから」とか
そのあたりの理由なんじゃないでしょうか。。
この「危険>排除」の構図は問題点が2つ含まれていると思います。
(ちゃんと考えればもっとあるのかもだけどw)
1.本来子供を監視し、危険を予見して回避を促すべき親の責任の不在
2.子供自身の危険の予見、察知力、洞察力を育てる機会の損失
1.
子供が路地から飛び出そうとしていたら「止まりなさい!」って言うじゃないですか?
歯ブラシ咥えながら走っていたら「転んだら大変!」と制止するじゃないですか?
このストライダーだって、モノを見ずに購入し子供に与えているわけがない。
ブレーキが無いこと、それ故坂道が危険なことも事前に十分わかるはず。
ならば、ちゃんと子供に理由立てて「下り坂は絶対ダメ」と伝えるべきです。
子供がいうこと聞かない?
ならばこれを使って遊ぶ際は保護者である親が必ず付き添うべき。
2.
そういった経験や親からの助言から、子供は危険察知力をつけていくのだと思います。
それを、危険を一緒くたに排除していてはその力が育たないのではと心配です。
「自分の行動が、その直後どんな結果を招くか」って、怪我するしないに関わらず
大人になっていくうえでとても大事なことだと思うのです。
「こんにゃくゼリー」と一緒。親が注意すれば済むのに、メーカが悪者になる。
シュレッダーで怪我した子の親が、そのメーカを訴えたってのもあったよね?
ちょっとうろ覚えだけど、シュレッダーのあるオフィスに子供を連れてきておいて、
放置していたくせにね。
親の責任はどこにあるの?
よほど不慮の事故じゃない限り、大抵の子供の怪我の責任は親にあると思うし、
その考えのもと我が家も2人の子供と接し、育てています。
なんかね、危険危険でどんどん排除していくと、いわゆる無菌室育ちの貧弱で、
いざという時には自分で対処できない人間になっちゃいそうでね。。
方向性が”誤った過保護”に向かっているように感じ仕方ないです。
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