「さまよう刃」 その2

先週末、DVD借りてきてかみさんと見ました。
「さまよう刃」

もうだいぶ前だけどね、TVCMかなんかで見掛けて気になってたのだ。
http://kimiope.blog59.fc2.com/blog-entry-1118.html
妻を亡くしている長峰さん(寺尾聡)の生きがいである中学生の一人娘が誘拐され、
まあなんて言うか、とても酷いことをされた挙句命を奪われる。
警察は(長峰さんを思ってのこともあるが)全ての真実は伝えず、
また犯人は少年法に”守られ”、とてもじゃないが納得の行く刑罰にはならない。
そして抜け殻のようになっているところに、犯人の身元を知らせる電話が掛かってくる。
長峰さんは、取り憑かれたように犯人を捜し。。。 そんなストーリー。
“少年法”は、更生させるのが前提のものだからね。
犯した罪にランクをつけるのもおかしな話だけど、盗みなどの非行で収まる範囲なら
更生させること前提の処遇もいいかもしれない。
(ひどく語弊のある言い方だけど、ニュアンスとして汲み取ってね)
けど、人の命を奪うような、それも人外で残忍極まるような犯罪者って
それでも”未成年”というだけで、更生の余地は必要なんだろうか?
ならば、被害者の無念はどこに行けばいいのだろう?
被害者からしたら、加害者の更生だとかその後の人生とかどうでもいいと思うんだ。
ただただ、犯した罪がどういうことなのか、どれだけの苦しみと悲しみを与えたのか、
それがどれだけ重く、取り返しがつかず、決して癒されることのない傷なのか、
それを身を持って思い知らせてやりたい、それだけなんじゃないだろうか?

最後も最後で、ものすごく後味が悪いね。
冒頭からの嫌な感じがどんどん膨らみ、最後にどうなるのか悪い予感でいっぱいに。
そして結局は全く救われず、未来の無い、ひたすら無念だけが渦めいて終わりを迎える。
一人娘のいる親御さんは、見ないほうがいいかもしれないな。。
細かい部分ではおかしなとこもあったDVDだけど、まあなんていうか印象に残る映画。
原作が東野圭吾氏なんだってね。ちょっと本を買ってみよう。

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