命の大切さを教えること

かみさんからメールがあった。
「左手が折れてるカブちゃん死んでるの。珠希泣いちゃった。」
以前買ったカブトムシの幼虫が無事に羽化したのはいいんだけど、
両方オスだったもんだから、先日ペット屋さんでメスを2匹買ったの。
メロンの皮にかぶりつくカブちゃんたち

もちろん、お住まいもバッチリ完璧な環境

ただオスの1匹がさ、左前肢が変なほうに曲がっていてね、事実上機能していない。
木に止まる、土に潜るといった行動に前肢は重要なんだけどさ、
この前肢のせいでちょっとまともにできないような状況だった。
羽化する時に変になっちゃったのか、それともオス同士でケンカしたときに
無理な力が掛かっちゃって折れちゃったのか。。 ちょっとわからない。
この子が元気なくてね。
エサへの食いつきも良くないし、肢のせいでひっくり返りやすいし、
別のケースに隔離してあげたりもしてたんだけど、
なんていうか、残念ながら”長くないかな”なんて予感はしていた。
珠希がカブちゃん気に入っててね、毎日見たい見たいと言ってくる。
夜行性なわけだし、あまりいじくるのはストレスになっちゃうわけだけど、
まあ無理ない程度に見せてあげて、背中をツンツンつついたりしている。
かみさんも当初は”ムシ”ってことで、ウェルカムな感じではなかったんだけどさ、
実際飼ってみたらかわいく思えるのか、けっこう興味津々なあんばい。
まあ少々の出費はあったけど、飼ってよかったなと思う。
 -自分より小さく
 -自分より弱く
 -自分より寿命が短い
そんな生き物に接して、興味と愛情を持って構ってやり、死んだら涙を流す。
ちゃんと成長してくれているんだな、、 と嬉しくなったし、
たかが”ムシ”ではあるけど、初めて接したペットの死を悲しむことができる珠希は
とても優しくいい子に育ってくれているんだな、と安心した。
あと3匹いるから、あと3回泣くのかね?
そして最後の1匹が死んで、カブちゃんがいなくなったら号泣かね?
でも、その命が”卵”として受け継がれ、やがて幼虫になって大きくなっていって、、、
そんな命のサイクルは理解できるんだろうかね?

やっぱりこうやって”生命”ってのを理解していくんだと思うだよね。
理屈だとかじゃなくて、目の前の実体験で学ぶことによって。
私も小さいときは、
 -飼っていたカエルを直射日光の当たるとこに放置し殺してしまった
 -カブトムシとクワガタを一緒に飼っていたら、カブトムシ真っ二つ
 -外で見つけた蜘蛛の巣に、わざとバッタとかを引っ付けて食べられるのを観察
とか、いろいろやってたもん。
決して褒められたことばかりでは無く、むしろ残酷なことばかりだったけど、
でもそれによって”生命”ってのを自分なりに考え、大切だと理解したんだと思う。
人間って、幼いうちに”生と死”ってのを理解し吸収するべきなんだと思う。
勉強とかも大切だけどね、もっと大切なことっていっぱいあると思うんだよね。
そうじゃないと、笑いながら人が死ぬまで殴り続ける人間になるかもだしね。マジで。
カブちゃんたち

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