出産とリスク

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気になっていたニュースなんだけど、詳細も知らないクセに意見するのも。。。
でもやっぱり気になるから書いてみる。
・医療界挙げて被告の医師支援…帝王切開死判決「わが国の刑事裁判史上かつてない」
 http://koerarenaikabe.livedoor.biz/archives/51249840.html
・【大野病院事件】「手術時にビデオ記録を-」遺族が福島県に要望書
 http://koerarenaikabe.livedoor.biz/archives/51250421.html
・”帝王切開で母死亡、医師無罪”大野病院事件で、検察が控訴断念へ
 http://koerarenaikabe.livedoor.biz/archives/51254274.html
前置胎盤かつ癒着胎盤の妊婦の帝王切開手術で、失血死してしまった事件。
医師の処置に問題は無かったのか、子宮摘出すべきだったのではないか、
その辺りのことが争点の1つになっている。
真実なのかはわからないが、文中にこんなことが書かれている。
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<事件の流れ>
1:妊婦さんに前置胎盤が分かったので出産時の危険性を説明して医大などの
 設備の整った施設での分娩を勧めたが、ここの病院での分娩と子宮温存を希望した
2:希望に沿い大野病院で出産することになったが、予見できなかった癒着胎盤が存在し
 力を尽くして処置したが、子宮温存は困難と判断して摘出行い、
 なんとか救命できたかと思った直後に心停止に至り、母体を助けられなかった
3:病院・医師の処置や判断や手続きに過誤は認められなかったが、不幸な結果に
 至ったことに対して遺族に全く償いがされないことはあまりに非情ではないかと
 病院内部で検討して”過誤”があったことにして病院から賠償金を支払う決定をした
4:遺族はそれでも執刀した医師に対する恨みは消えず、
 遺族とともに墓参りに同行させ、墓前での土下座を要求し医師はそれに従った
5:福島県警・福島地検は”医療過誤あり”との病院から遺族になされた報告に
 業務上過失致死罪が適応されると判断
 母体死亡から一年以上経過してから、妻の出産を控えている時期に医師を逮捕
6:妻の出産を控えている時期に医師を逮捕→拘留中に妻は出産、
 医師は自分の子供の出産に立ち会えず。
7:マスコミが医療過誤として報道するが、癒着胎盤という疾患の
 難しさを知る医療界は、全国で不当逮捕ではないかと疑問の声が出る
8:しかし、そのような抗議を無視して地検は起訴を決定
9:遺族同情を煽る報道を続けるマスゴミ&踊らされる愚民
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2chのスレッドだし、もちろん”信憑性”に関し鵜呑みするのは軽率。
けどやっぱり、「出産は安全」という意識が当たり前の世の中なんだよね、きっと。
かく言う私も、かみさんが妊娠する前はそういう意識だったけど。。
とあるサイトには、アフリカで妊娠中~出産時に命を落とす人は、
なんと「22人に1人」と書いてあった。(先進国は7,300人に1人)
別サイトでは、出生10万対の妊産婦死亡率は先進国が9に対し開発途上国は450だと。
途上国での不幸は、おおよそ最初のサイトの数字と合致する。
小学校のクラスが40人として男女半々とすると、
クラスに1人は出産のために命を落としているような計算になる。
もちろん日本は”先進国”に分類され、上記の計算は適用されないと思うよ。
でもそうじゃなくて、
 -医療の進歩のおかげで命を落とす危険は格段に減ったけど
 -本来”命懸け”の行為であり、命を落とすことは珍しくない
って理解が必要だと思う。
脅す意味ではないが、「無事に何事も無く生まれ、母子健康が当たり前ではない」と。

やっぱりかみさんの出産を思い出すんだよね。
2回とも立ち会ったけど、例えは悪いが言うなれば
「戦場に赴く家族を送る」ような気持ちと身構えでいた。
万が一、最悪、下手したら、可能性としては、これが最後になるんじゃないかと。
幸い2回とも母子共に健康だったけど。
まあ、珠希は胎便吸引症候群(腹の中で自分のうんち飲んじゃった)だったが、
症状は軽くて特に問題無しだった。
今だからこんな平静だけどね、出産日はホント、人生で最大の緊張だったよ。
心配性の塊のような私だから、当然ながら”最悪”の事態が頭をよぎる。
事前の検診で前置胎盤では無いし逆子でも無いし、子供の心音も正常、母体も健康。
今のところ不安要素は無いとは言え、でもやっぱり何が起きるかわからない。
分娩室ではずっと手を握り、頭を撫で、声を掛けてやっていた。
(実際は、足のほうに行こうとして助産師さんに怒られたりしたけど)
話がズレました。
不幸にも亡くなった女性、そのご家族を責め立てるようなつもりは無いし、
出産→赤ちゃん誕生というすごく幸せな日だったはずなのが、
一変して悲しみのどん底となった気持ちは計り知れないと思う。
自分がその立場だったら、どうなってしまうかわからない。
ただ、”妥当で適正な措置”での不幸であったとしたら、
そこで医師を訴えることは、広い意味でデメリットにしかならない。
言われている産科医不足に拍車を掛け、加速させていくだけ。
産科医の絶対数が減り、さらにリスクのある妊婦は避けられたらい回しにされ、
結果、迅速な措置が必要にもかかわらず対処が遅れ…。
“ミス”があったのならそれは許されないよ。
ただ、検察が控訴しないということは、、、 いや、やめておきます。
私は事情を詳しく知っているわけでも無いし、有識者でもない。
こんなページも見つけた。参考まで。
・前置胎盤で大量出血で母体が死亡した場合って・・・
 http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1012437010
ご家族は本当にお気の毒だと思う。
だけど、実際のところはどうなんだろうね?

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コメント

  1. 大工 より:

    SECRET: 0
    PASS: 5d0672a8080af535beb70764854f00cc
    リスクはつき物だしなぁ
    この一件で産科がへっちゃうのなら、それはそれでしょうがないのかもね
    産科やる自信のない病院・医者が増えるよりは増しかもしれないし
    難しいものだからこそリスクが付きまとうわけだし、事故が起きたときの
    保障なんかを回避したいんだったらやらなきゃいいだけだしね。
    ただ、今回の一件で医療事故が減る可能性もあるような…。
    まぁ、なる様にしかならないって感じ

  2. haku より:

    SECRET: 0
    PASS: 3e460fb132afa11acc1f1a28e12d03a7
    奈良の事件については、大きな過失があるように思われますが、福島の事件については、「罪に問えるだけの過失」があるかどうか疑問がありますね。
    経緯が事実だとすると、
    1の時点でどの程度の説明がなされたのかはわかりませんが、危険性の説明があっても「自分は大丈夫だ」という意識が働き、また「子宮が無くなると女でなくなる」などの意識が働くので、患者側は子宮温存という希望を出したのでしょう。
    医師にはこの患者の意思を尊重する意識が働きますから、子宮摘出という手段に移行することに抵抗が生じます。
    そして、剥離という医療方法が通常の医療行為として認められているわけですから、そちらを選択すること自体が間違っているとは単純にいえません。
    ただ、予想以上(?)に出血が多かったりして、結果として患者が死亡してしまった。
    こういう前提だとすると、「刑事罰を与えるべき過失」があるとはいえないように感じます。
    ということであるならば、判決は妥当なものだったということとなります。
    経緯が書かれていますが、それが事実だったとするならば、医師側の対応が十分誠意あるもののように感じられる反面、遺族側の対応はあまりにも感情的すぎるように感じられます。
    「真実」はどこにも記載されていませんので、自分の感じたことが正しいかどうかわかりませんが、これ以上医師が減ってさらに危険が増すことを危惧します。

  3. きゃすばる より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    >大ちゃん
    > 産科やる自信のない病院・医者が増えるよりは
    たぶん、「自信が無い」よりも「訴訟のリスクを避けたい」という理由で
    人数が減っていくんじゃないかな?
    出産なんて365日いつ"来る"かわからないし、その上リスクもある。
    でもって、正しい対処をしているのに訴えられたんじゃ… ってさ。
    >hakuさん
    「罪に問えるだけの過失」があるかどうか疑問がありますね。
    そうなんですよね。
    事実は当事者にしかわからないのかもですが、
    「適切な対処であったが残念な結果」であった場合、
    もちろん遺族の方々の痛みはわかるのですが、医師に対し訴訟というのは…。
    ご家族からしたら、想像を絶するほどの辛さであるのは理解できるのですが、
    記事を見た限りでは、やはり感情的になりすぎているというか、
    やり場の無い悲しみを医師にぶつけているというか、なんと言うか。。
    > これ以上医師が減ってさらに危険が増すことを危惧します。
    うん、そうなんですよね。
    近い将来、医者にかかるのも金次第になったり、
    何ヶ月も待たされる仕組みになったり…。
    なんだか、明るい将来が期待できないなぁ。。。orz

  4. 大工 より:

    SECRET: 0
    PASS: 5d0672a8080af535beb70764854f00cc
    今回の裁判がなくっても、今の何でも訴えちゃるって風潮の世の中だったら
    いずれは起こる現象だったのかもしれないけどね<産科が減る
    おいらは医療事故が起きた場合の保障なんかを病院がどういう風に
    しているのか知んないけど、リスクが発生した場合の保険みたいなもの
    ってあるのかな?もしないんだとしたらリスクが高い割には
    なんでないの?って感じがするけどね。
    そういった部分への保険ができるようなら病院もリスク覚悟で
    産科を続けることができるかもしれないね。
    時間はかかるんだろうけど

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