何日か前なんだけど、後味の悪いイヤな”夢”を見た。
その夢ってのは、おおよそこんな感じ。。。
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
おいらは医療機関にいて、目の前には寝たきりでもう自分では指1つ動かせず、
心臓のペースメーカや人工呼吸器でなんとか命を維持している老人がいる。
老人は意識はしっかりしており、どんな形であっても少しでも長く生きたいと言う。
が、そこに医療機関の人間がやってきて
「この老人は、全く身寄りが無く財産も何も無い。
今の技術ではこの状態のまま回復する可能性は全く無く、
しかも、あと1ヶ月も生きられないだろう。」
と言う。
さらに医者は、
「今の生命維持には、1日に100億円が掛かっている。
安楽死させられるこの薬を、老人に飲ませてくれないだろうか?
どうせ助かる見込みも無く、身寄りもないし、私(医者)も口外はしない。
安楽死の薬を飲ませてくれれば、礼として君(おいら)に500億円を差し出そう。」
とまで言ってくる。
すがるような目で”生きたい”意思を伝えてくる老人を見ながら、おいらは
「そんなことはできない。」
と伝えるのだが、その医者は薬を飲ますことが正しいと説得するように
「どうやってももう助からないのだ。しかも全身を苦痛が襲っている。
この老人の生命維持の100億円を他の患者に回せば、助かる患者がたくさんいる。」
と、強い口調で言ってくる。
しまいには、
「ほら、周りを見てみなさい。みんなそうしているんだ。
薬を飲ませれば老人は安楽死でき、他の患者を救え、あなたも大金が手に入る。
これは犯罪ではなく、新しく法律で認められたシステムなんだから
罪に問われるものではなく、何1つ後ろめたく思うようなことはない。」
と言う。
言われて周りを見渡すと、同じように寝たきりの患者がたくさんいるようで、
その患者たちにはそれぞれ一般人と医師がついており、
みんな次々と薬を飲ませているようだった。。。
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
覚えているのはここまで。
幸い(?)その後自分がどんな行動を取ったのか、どうやっても思い出せない。
実際には考えられない”状況”ではあったけど、
なんだかすごく後味が悪く、イヤな気分になった。
先が無く何もできない老人に、日々ものすごい経費を掛けるよりも
その経費を他に回して、多くを助けるっていう”手段”があるのはわかる。
そして、さらには自分にも一生不自由をしないような大金が転がり込む。
けどねぇ。。。
…
「夢」ってのは、何かしらその人の深層心理や経験が映し出されているんだよね。
自分自身が理解していない部分で、おいらは何を考えているんだろうね?
コメント
SECRET: 0
PASS: 7c3b7614284869850805b1f8b6a57fde
安楽死の決断を迫られたことがありました。
人じゃなく飼い犬なのですが・・・。
喉頭癌で腫瘍がどんどん大きくなって
食べられなくなり、でも命は持ちこたえている
状態でした。
しんどい状態が続くので安楽死を考えたのですが
目の前でまだ息をしているのにそれを止めるということは
できませんでした。
その選択がよかったのか分かりません。
最後まで看取ることができてよかったとも思うのですが、
それは自己満足に過ぎないのかなと思ったりも
します。
いや~、嫌な夢、夢でよかったですね!
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
今回の夢みたいなのは極端ですが、実際"決断"を迫られる場面ってありますよね。
かみさんの実家の犬(パピヨン)も、皮膚に腫瘍ができてしまって(癌?)、
晩年は歩くのもままならず、たまに吐いて倒れたりで見ているのも辛い状況でした。
> しんどい状態が続くので安楽死を考えたのですが
> 目の前でまだ息をしているのにそれを止めるということはできませんでした。
甚く同感します。
安楽死させるのは、人間の傲慢なのではないか?
自分が辛い思いをしているのを断ち切りたい理由付けに過ぎないんじゃないか?
いろんな思いが渦巻いて、そのくせ答えは出ません。
「人間が生きものの生き死にを自由にしようなんて、おこがましいとは思わんかね?」
これ、ブラックジャックの恩師である、本間丈太郎先生のセリフです。